終わらない侵略

私もあなたもこんなことをしている場合ではない。

See you again

 

君と歩んだ道

描いた夢

育んだ愛

どこまでも広がる青い空に、

この赤い風船を飛ばして

 

見えなくなっていく2人の風船

遠く遠く遥か遠くまで

 

 

この喜びを歌にして

いつかあの壁を越えて

あなたと抱き合い二人一緒になれるなら

 

それまで私は待ちましょう

あなたのための歌を歌うわ

どうかこの命が尽きる前に

あなたの腕で眠りたい

私を忘れないで

 

荒れる時代の波に翻弄されようと

例え己が敵に変わっても

私の愛は変わらない

 

あなたに会いたくて恋しくて、

枕を濡らして1人数える長い夜

 

死が2人をわかつ時まで

あなたにこの愛捧げましょう

 

 

 

 

 

ひかりのみちしるべ

 

 

灯りが消えた

消えた、消えてしまったんだ

果てしなく続く 終わりの見えない明日へ

今日もまた1人 私の向かう未来へ

暗い闇を見つめて

孤独な闘志に火を付ける

 

 

愛を探せ

探せ、探し続けるんだ

果てしなく続く 終わりの見えない明日へ

今日もまた願う 明るく輝く未来を

雨が止んだ後の空に

かかる虹は愛の灯火

 

 

孤独に打ち勝て

闘え、闘い続けるんだ

果てしなく続く 終わりの見えない明日へ

過去の自分に背を向け走れ

光指す夢の向こうは

今を生きる希望の道標

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶と自意識

 

 

カーテンが揺れた。

春を感じさせる心地の良い風が吹き、

太陽の暖かな光は私の身体を白く照らした。

 

青空はどこまでも広がる、

遥か彼方のまだ見ぬ土地が私を呼んでいる。

 

目を瞑り、耳を澄ませば、感じる大地の囁き

程よく湿った土には、地面を這う虫達が精一杯に今を生きている。

 

昨日までの記憶、今朝の記憶、ほんの数分前の出来事は、

果たして本当に全て過去の自分の中で生きた証であるのだろうか。

 

私が今まで生きてきた毎日は、

何者かによって全て記憶という形で造形され、私の脳内にinputされた物である。

 

全ては自分という認識の中で生まれた架空の物であり、実際は、私という人間も、愛しい人も何も存在しない、この世界も存在しない。

この自意識は、体とは別に繋がっているものなのだろうか。

私を操るものは神なのか、はたまた未知の何かか。

 

 

こんなことを考えるくらいには頭がおかしい。

 

 

不規則な雨音が私の聴覚を麻痺させ、

シャッターを閉めても止む気配のない騒音は

刻々と私の体を蝕んでいく。

私の頭の中で演奏するオーケストラ

観客は私だけ。

うるさすぎる。あまりにもうるさくて涙が出る。

しかし体の痛みは私に生きる刺激を与える。

 

同じ苦しみを経験したものにしか、その苦しみは分からない。

 

生きたくても生きられなかった彼ら、

死にたくても死ねずに屍のような顔で生きる彼ら、

 

どちらにせよ辛い。

 

この数年で考え方も変わり、

自分よりも、誰かの為を想って生きるようになった。

自分が死んだら悲しむ人が生きているうちは

私も死ぬ訳にはいかない。

しかし、悩んだり、悲しんだり、傷付いたり、

嫌なことがある度に私は人間を辞めたくなるので、本当に生きることが向いてない。

忍耐力というものが0に等しい。

私と出会ったことにより、少しでも幸せな気持ちになれる人がいたなら、私の生まれてきた意味はあるのだろうが、当の本人はかなり限界が来ている。

 

 

心の中だけは誰にも侵すことの出来ないテリトリーであり、自分しか入ることは出来ない。

 

土足で人の心の中に入ってはいけない

入りたいならば、先ずは自分を愛することから始めよう。

自分を愛せて初めて、人の心に寄り添える。

 

自分を愛せない人間が人を愛せるわけが無い。

 

 

 

私の体はいつか光を持てる日は来るのだろうか。

今日も体が重い。

 

 

 

少女

 

最近は死を渇望する時間が増えた。

幸せな未来の為に生きているはずなのに、

どこからともなく、私の生の邪魔をする悪魔が顔を出す。

 

悪魔は私の心に執着という名の巣を作り、

私の心を蝕み、侵食する。

 

気がついたらあっという間に1年が終わり、

私はまたひとつ歳をとる。

 

君は私から離れ、大人になっていく。

 

 

もし明日死んだとしても、

心残りはあるのか

 

 

 

人の心というものは、実に流動的で

脆く弱く、儚い。

 

移り変わることこそ、人の美しさであり

生きることなのだと、作者不明の詩は語る。

 

諸行無常はこの世の本質であるが、

今を生きることで還元する幸せがあるのならば、それはきっと不滅に近いものであり、

死を露呈することにも繋がるだろう。

 

 

哀れむ目でこちらを見るな。

お前のその眼差しに今日も私は恋焦がれ、

今にも私は死にそうなのである。

 

いっそ出会わなければ良かったのだろう。

 

苦悩を知らなかった私にとって、

君の存在は浅ましいほどに憎く、愛おしい。

 

君を想うと、君に触れると、君を感じれば感じる程に、正直な私の体は君を求めてしまう。

 

否応なく、私に快楽をくれる君の瞳の先に私はいない。

 

生涯でただ1人、私が心から愛した君の心は

いつか誰か別の人間に奪われるのだろう。

 

神よ。居るならば問う。

私のような人間にも

あなた様はお慈悲を恵んで下さるか。

 

 

君に出会ってから

生を渇望するこの身が愛おしい。

私の死の邪魔をする悪魔よ

私が愛する悪魔よ

 

 

君は今日も美しい。

君の無邪気な笑顔を今日も眺めながら、

私は煙草に火をつけよう。

 

 

 

 

 

 

 

カニ

 

 

季節外れの雪が降った。

 

もう4月も半ばだというのに、まだ春の気配が見えない。

桜が咲かない。

暦の上では春でいても、人も獣も気分はまだ、冬のままだ。

 

氷になってしまった人涙の川はいつになったら溶けるのだろうか。

 

桜の花はいつになったら咲くのだろうか。

 

そんなことを考えながら、

手の乾燥を防ぐ為、ハンドクリームを塗る。

 

 

 

窓の結露がいつにも増して大量についていて、

なんだか気持ちが沈んでしまった。

 

カビが生える気がして気持ち悪くなるから。

 

気分が沈めば思考が止まり、

頭の中は空っぽの虚無人間になる。

 

虚無という言葉を悲観的にみるならば、

何か心に穴が開いたような、そこはかとなく暗く気分が滅入る気がするが、

本来の意味は決して悪い意味ではない。

 

虚無があるから人は優しくなれる。

 

窓についた結露はいずれ私に春風を運ぶ。

 

 

心の中の孤独に触れた時、人は自分以外の誰かを愛しく思い、

それは "誰か" かもしれないし、"何か" かもしれない。

 

皆誰もが持つ使命

生まれながらにして与えられた使命を、

命尽きるまでに遂行することこそ

生きる意味であり、死ぬ理由である。

 

生きている意味が無いと思うなら、

自分の生きてきた道を振り返れば良い。

 

あぁ、そうか。

これは私ではない、あなたが言った言葉だったね。

 

話を戻すが、

 

あなたはまだ使命を遂行していない。

自分の使命が何であるかもまだ知らない。

 

まだ死ぬ理由が無い。

 

過去に縋りつくのではなく、

未来を見て欲しい。

 

 

私は自分の命を捨てても、守り抜く

 

この愛は、冷たい雪を雨に変え、厚い雲を動かし、春の温かな日差しを連れてくる。

 

 

生きててくれて、ありがとう

 

時期遅れの桜が咲いても、

私はまだあなたの側にいるから。

 

一見理由のない涙にも、必ず理由があるように

皆誰にも、必ず生きる理由がある。

 

 

水溜まりに映る青空に、桜の花びらが落ちた

今年は花見でもしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイスクリームは溶けないうちに

忙しなく歩く人々の群れを横目で通り過ぎながら、僕はただひたすら走っていた。

 

僕の目の前を行く君を追いかけて

 

君の後ろ姿だけをいつも見てきた

 

君は時々立ち止まるのに、それでも僕は君に追い付けなかった

 

でもある日、君は歩むことをやめたね。

あの日を境に、君は永遠にその場で立ち止まってしまった。

君の横顔は、微笑みながらもどこか儚げで、哀しい目をしていた。

 

 

「やっと見つけてくれたのね」

 

君の涙に触れた時、僕は一瞬にして

君の心に溶けてしまったよ

 

甘美に誘惑する君の心の中は

それはそれは艶かしく、温かく

このまま目を瞑れば、二度と目を開くことはない

君の心の籠に捕われ、息絶えるならば、それほどの幸せはあるだろうか。

 

 

君を追いかけたことに後悔はないんだ

 

 

星が眠れば、君を照らす光となり、

太陽が眠れば、君を包み込む光になる

 

この僕の全ての愛を君に捧げるよ

 

君の愛が、例え己を滅ぼす悪魔に変わったとしても、僕は君を追いかけ続ける

 

声が届いても、決して触れることはできない

もし僕が先に死んでしまった時は

溶けてしまった僕の心と君の涙を1つにして

君を追いかけた僕の心は、

いつまでも君のものだから

 

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結局あいつも馬鹿だった

 

私は悪い女だと、

沈みゆく夕日に背を向け歩く。

ほのかに染み付いた思い出せない誰かの残り香を感じ、私はまた走り続ける。

 

 

この世の掟は

昔からさほども変わらない

騙された方が悪い、信じた方が悪い

愛の先に生まれるものは、破滅か創造か

 

その中間にあるものこそ、きっと私が求めているものなのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い炎

赤く激しく燃える炎

 

それは実に雄大で、力強く、見るものの心までも焼き尽くしてしまう。

 

 

火は消えなければ、いつまでも熱を放つ。

大きな火は炎となり、消えない炎はどこまでも燃え広がり、全てを火の海にしてしまう。

 

たった1本のロウソクに付けた火から、たくさんの火が移り、やがては火の海に変わるんだ。

 

ロウソクの炎は簡単に消えるが、火の海を消すことは、一生分の力を尽くしても消すことは難しい。

 

 

激しく燃える愛は火と同じだ

愛の大きさは、炎と同じ

 

ロウソクの愛を与えても、簡単に消えてしまう。

火の海で包み込むならば、抜け出すことは難しい。

 

 

しかし、全てを焼き尽くした後に残るものは、虚しい灰だけ。

 

必ず火は消える。

 

火は燃えてるからこそ美しい。

大きな炎になれないのなら、火をつける意味は無いんだ。