愛しいと感じるもの。
日本には四季がある、季節ごとに感じる温もり。
それを感じられるうちは、まだもう少し頑張ろう、生きてみよう。
そんなちょっとずつの積み重ね。
早く春が来てほしい。
雪が降るのはもう勘弁して欲しい。
春になり、気温も暖かくなって、
花の甘い香りを包み込んだ心地良い風が吹く。そこは桃源郷で、自分だけの世界。
そんな場所で昼寝をしたい。
春になれば土の中で眠っている虫たちもきっと嬉しいはずだし、
森で冬眠していた獣たちはスッキリした顔をして起きてくると思うし、
たぶん孤独で死にそうになっている人達も少しは楽になれるんじゃないかな。
そんなこともないか。
嫌なことも辛いことも苦しいことも、
全部全部溶けてなくなればいいのに。