終わらない侵略

私もあなたもこんなことをしている場合ではない。

雨に打たれて

 

 

夢の中ほど居心地が良くて、気持ちのいい場所はないと思う。

途絶えていく意識は薄緑色で、体は軽く、自分の体は見えない。

しかし目を覚ませば、体にかかる重圧に耐えるしかないし、自分の体を嫌でも見る。

そして目の前の現実に目を向けるしかない。

 

夢の中だけで生きられたらなと思う。

 

植物はそんな感覚なのか

 

悩むことに疲れた時は、1度自分は植物だと思い込む。

 

光合成をしているだけで、地球全土から必要とされる存在になる。

 

自分も、呼吸をするだけで誰かに必要とされる人間になれたらと、くだらないことを考える。

 

 

 

最近は良くないことばかり起きる。

 

しかし自分に災難が飛んだ時、なぜ自分だったのかと考えるよりも、

自分が辛い目に合うことで、周りに火の粉が降らないならばそれで良いと、最近は思う。

 

もし見ず知らずの子供やお年寄り、女性、男性であろうと、駅のホームで電車が来る直前、人が線路に倒れていたならば、私は何がなんでも助けてしまうのだと思う。

そんな人間なのだ。昔から正義感だけは強い。

 

 

 

 

怖いものは何もないはずである。

 

愛に触れた者の行き着く先は、皆同じ場所。

それは地獄か天国か。

 

 

 

私の体、心、人生、全てを捧げられるたった一人の人と巡り会える日は、一体いつなのか。

 

 

でも今はまだ、出会わなくてもいいかな。

貴方へ

拝啓、貴方様

 

 

暑中お見舞い申し上げます。

長かった梅雨も明け、いよいよ夏本番ですね。

連日の酷暑で、寝苦しい夜が続きますが、貴方様はいかがお過ごしでしょうか。

 

青空の下で真っ直ぐに佇む向日葵や、急な雷雨の後に広がる大きな虹、どこまでも広がる入道雲と青空のコントラスト、キラキラと輝くプールの光。

 

外を見渡せば、夏らしさを肌身で感じられる今日この頃、私は貴方を想って手紙を書いております。

 

さて、ここから書きますことは、私の心の中にある、貴方に対する嘘偽りのない気持ちです。

 

もし、私への気持ちがもう一欠片もないのであれば、この手紙はここで見るのをおやめになってください。

 

跡形もなく燃やしてください。

 

 

私への気持ちがほんの少しでもあるならば、どうぞ最後までお読みになってください。

 

 

 

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お元気ですか。

 

あなたと最後に会った日から、どれだけの月日が経ったでしょう。

 

お変わりなく過ごしているでしょうか。

 

季節は流れ、いつの間にかもう夏ですね。

この暑さであなたが体調を崩していないかと、時折心配しています。

 

あなたはよく風邪を引いていました。

頻繁に風邪をひくあなたを見ては、私の体と代わってあげられないものかと思ったものです。

 

 

あなたと出会えたことは、私の短い人生の中で、1番の幸福な出来事だったと思います。

 

あなたと出会ったのは運命だったのか、偶然だったのか、それは今でも分かりません。

 

しかし、運命は必然と言うように、あなたと出会えたのは然るべきものだったのだと、今は思います。

 

 

あの時の私に、教えてあげたい。

 

私を救ってくれる人が、もうじきに現れるよ と。

 

あなたにとって、私の存在がどれくらいの大きさだったのかは分かりませんが、

私にとってのあなたは、紛れもなく1番大きな存在で、私の心は、常にあなたに奪われていました。

 

心からあなたを愛していました。

 

あなたしか見えていなかった。

 

 

きっと、私はあなたに魔法をかけられたのだと思います。

 

 

あなたから教えてもらったこと、あなたが私に与えてくれたもの、あなたからの愛、例えそれが偽りの愛だったのだとしても、全てが私の中で美しくて温かい宝物です。

 

私があなたを愛したこの気持ちは本物です。

 

 

いつかこの気持ちはきっと消えてなくなってしまうのか、わからないですが、

 

あなたの幸せを私はいつも願っています。

 

 

 

いつかこの手紙があなたの元に届くならば、

あなたは一滴の涙をこの紙の上に零すでしょう。

 

滲んだ文字を見つめながら、その時は私を思い出してください。

 

あなたの中にいる私が、完全に消えた時は、私とあなたの今生の別れです。

 

 

それでは。

最後までお読みになってくださり、ありがとうございます。

 

 

夏の暑さに負けぬよう、ご自愛くださいませ。

これからも貴方様のご活躍をお祈りしております。

 

 

心からの敬意と感謝を込めて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休暇

青く澄み渡った夏の空の下で、太陽の光に照らされた向日葵は静かに私に微笑みかける。

 

この細い道を抜けた先にはきっとあなたの笑顔が待っていて、あなたと共に私は浜辺を歩く。

 

そんな夏休み

 

愛と恋の違いは、自分の命をかけられるか、

この違いただ一つ。

 

本気の恋だと知った、本当の愛だと知った。

 

 

人は1年あれば大きく変われる。

 

 

漠然とした不安の中で時に迷い、時に苦しみ、時に思い煩うが、

自分が選んだ道ならば、どんな結果になろうときっとそれが正解なのだと思う。

 

あの時こうしていれば、違う選択肢にしていれば

 

運命論を否定する考えはいくらでもある

 

 

毎日変わらないと思う日常の中でも、少しずつ少しずつ私達は変化している。

 

諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色

盛者必衰の理をあらわす

 

夢は寝ているだけでは叶わない。

夢を叶えたいならば、自分から行動を起こすしかない。

待っているだけでは何も始まらない。

 

自分の未来を決めるのは自分自身でしかない。

 

 

 

夏になったら花火を一緒にみて

 

賑やかな笑い声が響き渡る中で、一瞬で夜空に消えていく花火は

まるであなたと私の恋のようです。

 

アスファルトの上を歩く蟻を、踏まないように注意しながら今日も私は生きていこう。

 

無償の愛を、見返りを求めず捧げよう

 

蝉が鳴く季節はもう目の前

今夜も私は静かに眠るんだ

 

 

 

悪魔と牛丼

決まって私はこうなる

頭が冴え渡る瞬間

私の体の奥の奥にある、普段は眠っている自分とは別の物体

そいつが勝手に私の体を奪う

犯される感覚に怯えながらも、その刺激は次第に快楽へと変わり、体の隅々の神経細胞が活性化していく

酔った私は決まって同じことをする

 


何も話さなくても伝わる

目を見ずともそいつには全てが分かってしまう

 


天使に早く会わせてほしいと

悪魔の色目で囁きかける

しかし悪魔なそいつは私をまた苦しめるだけ

永遠に逃げられなくて、

いつもいつも私は同じことをしている

 

今日も明日も明後日も

 

 

有限は無限ではなくて、当たり前の話だが賞味期限というものは生きていれば必ずついて回ってくる。

今この瞬間は今しかないのに

頭が狂ってしまう

 

渚を滑る潮風が頬に触れる、塩っぱい匂いが鼻につき、遥か世界の果てに私を誘う。暗闇の中

、このまま時が止まればいい。そう感じた。

 

有限が無限になったら世界は終わるんだろうなァ、などとくだらないことを考える。

 

そんなことよりも私は牛丼が食べたい。

 

 

 

 

夏に汗

夏が来る。

夏の匂いを感じる。虫たちは冬に備えて一生懸命食料を探し回る。

大地の息吹と同じリズムで呼吸をする。

食事をして、睡眠をして、セックスをする。

汗まみれになる。

陽炎が揺れる。私だけの甘くて歪んだ世界。

坂を登れば入道雲が見える。澄んだ青い空にはモクモクの白い雲。汗が滴る。地面に落ちた汗はあっという間に蒸発してしまう。

 


愛だの恋だの、そんなのどうでもよくて、本当にどうでもいい。

いつだって誰だって、楽しいことがしたいだけ。自由に生きていたいだけなんだね。

 


あなたは私のことが好きですか?

 

心の氷点

 

 

愛しいと感じるもの。

日本には四季がある、季節ごとに感じる温もり。

それを感じられるうちは、まだもう少し頑張ろう、生きてみよう。

そんなちょっとずつの積み重ね。

 

早く春が来てほしい。

雪が降るのはもう勘弁して欲しい。

 

 

春になり、気温も暖かくなって、

花の甘い香りを包み込んだ心地良い風が吹く。そこは桃源郷で、自分だけの世界。

そんな場所で昼寝をしたい。

 

春になれば土の中で眠っている虫たちもきっと嬉しいはずだし、

森で冬眠していた獣たちはスッキリした顔をして起きてくると思うし、

たぶん孤独で死にそうになっている人達も少しは楽になれるんじゃないかな。

そんなこともないか。

 

 

嫌なことも辛いことも苦しいことも、

全部全部溶けてなくなればいいのに。

 

好きな人

もう師走、世間はクリスマスムード一色、ケンタッキーになる鶏、年の暮れ、忙しなく歩く人々、追い込み時の受験勉強、イルミネーションの下で幸せそうに微笑み合うカップル、駅前のベンチで夜を越すホームレス、ホームレスという言葉は造語らしい。

 

世の中は絶えず平穏であってほしいと願うが、

騒がしい季節に平穏は寄り付かない。

 

でも私はなぜか、この騒がしい年末というのが昔から好きだ。

白い吐息をみると、心にある孤独感が薄れていく気がする。

 

1年中、冬だったらいいのにな〜とよく思う。

冬はなんとなく、心が温かくなるから。

理由はよくわからない。

 

いつもついてまわってくる焦燥感が唯一消える時期だからなのかな。

分かんないや。

 

 

今年は楽しく新年を迎えられそうです。